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2011年7月31日日曜日

神仏まかせ・・・

浄水場の汚泥や、稲わらを餌にした牛の肉から高レベルの放射能が検出され、大騒ぎである。今回は、汚泥や稲わらと限定しているようだが、冗談ではない。原発を中心に広範囲で、地上にあるもの全てが放射能汚染されていることは明らかである。だが、被曝しても、見えず臭わず、痛くも痒くもなく、直ちに影響がでるわけでもなし、害の有無を判断するに実に厄介なシロモノである。被曝量をシーベルトという訳のわからぬ単位で評価し安心しているようだが、アテにしてよいものなのか。アルファ、ベータ、ガンマーの線種があり、これらを同一単位で被曝量を評価できるものなのか、素人の拙者には不思議に思えてならぬ。だいたい検出器にせよ、放射距離の極めて短いアルファ線にも反応するものなのであろうか。疑問、疑問、疑問、・・・とは思っても、苦痛にあえぐ訳ではなし、終いにはどうでもよくなってしまう。これで、政策当局の思うつぼであるが、致し方ない。今のところ、汚染されていないであろう水や食料が豊富にあるからよいもの、3.11直後の物不足であれば、飢えるよりは汚染されたものでも有りがたく頂戴したところである。

放射能の害の有無についてであるが、なるべく被曝しないことに越したことはないが、実に曖昧である。唯一の原爆による被爆国として、広島・長崎在住の方々の長期の疫学調査を行って来ていると思うのだが、ネットを検索してもそれらしき調査データが見つからないのである。いい加減サボっているのがバレないように、公表しないのであろうか。それとも勝手に解釈され、要らぬ混乱を避けるための配慮なのであろうか。判断に苦しむところである。その筋の専門の研究機関なり大学があるのであるから、マスコミに登場し堂々と調査データを公表したらいいのにと思う。ところが肝心の専門家ではなく、明らかに御用学者らしき御仁ばかりが登場するので、視聴する方でも、「お前引っ込めヨ」と叫びたくなることしばしばである。

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7月末は、本来ならば梅雨明け後から安定した天気が続き、輪行や夏山登山には最高の時期であるのだが、今年は期待を裏切っている。新潟・福島では記録的な豪雨で、河川の堤防がいたる所で決壊しているようだ。東京もどんより曇り空、朝肌寒い。当地の方々には大変気の毒ではあるが、この大雨が地表に降った放射能を洗い流し、大地を浄化してもらいたいものである。

一度放射化されたものは中和される訳ではなし、結局のところ地球上でホウボウに拡散し、長期間放射線を吐き続ける。覆水盆に返らず、起きてしまったのは致し方ない。親不孝息子の人間様が犯した過ちは、毎度のことだが母なる海にお願いする他はないようだ。土砂に混じり海に流れた放射能は、最終的には海底に沈殿していくのであろうか。厄介者を、海深くに封じ込めてくれることを願うばかりである。

現代科学は万能かと思いきや、実に頼りないものである。結局のところ、風まかせ、雨まかせ、海まかせ、時間まかせ、そして神様まかせということのようである。今も昔も変わらない・・・。

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