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2011年7月13日水曜日

田舎に低層マンション

碁石ママより「元気な野菜たち」の報告があった。津波をかぶった自宅跡地に、塩害も何のその、逞しく成長している野菜達である。カボチャ、トマト、豆類、ホウレン草、小松菜、ツボミ菜、アスパラ等々、何でもござれのようである。

ところで、仮設住宅の入居期限は2年ということらしい。そこで思ったのだが、自宅跡地は家庭菜園や物置小屋として利用し、仮設住宅の入居期限に合わせて近くの安全な高台に3階の低層マンションを共同で建てて住むのは如何であろうか。

末崎では、他の田舎も同様であろうが、一戸建て志向が非常に強く、マンションらしき建物は一棟もない。一方、今後安全な高台に、皆が戸建用地を求めるのは、地形上難しい。ならば皆が共同で住める低層マンションを検討してみてはどうかと思うのである。


拙者も東京では低層マンションの2階に住んでいるが、大変気に入っている。エレベーターが無いので維持費が安い。玄関の扉にカギをかけるだけで、気軽に外出できる。何より有難いのは、冬季でも比較的温かく過ごせることである。県南は冬でも雪が少なく温暖と言っても岩手県内での比較であり、気仙の冬は東京より長くて厳しい。過去を振り返ってみれば、1-3月に特にご老人が亡くなるケースが多い。冬の厳しい寒さが、弱った人の体力・気力を奪うからではないだろうか。そんなことで、寒い田舎にこそマンションが適しているのではと以前から思っていた。冬の暖房費は安く済む、その他の維持経費も戸建てに比べ割安、と何かと経済的である。

標準間取りは、夫婦二人ないしプラス子供一人に適した2Kとし、一フロア1012世帯程度、3階とすれば3036世帯になろうか。仮に一世帯五百万円負担とすれば30世帯で一億五千万円集まる。この予算の範囲内で土地の確保とマンションの建設が出来ないものであろうか。他の地区と同一仕様で共同発注すれば、負担が更に軽くなると思う。出来れば、大船渡市ないしは気仙全体で入札形式により信頼できる業者に一括発注すれば、更に更に安くなるのではないか。市当局が被災者の将来の雇用や住宅対策を立てない限り、大幅な人口減は避けられないので、急を要する。

1Fの部屋は玄関と専用庭をバリアフリーにして、障害者や高齢者のいる家族を優先的に入居できるようにする。子供のいる家庭は1ないし2Fとし、元気な夫婦や単身者は最も眺めのよい3Fとする。家族構成が変わることで、階を変えられるようにしてはどうだろうか。同一仕様の間取りなので、階の変更はスムーズにできよう。大家族であれば、部屋を二つ隣同士で確保すればよいではないか。


代々住んできた地区近くの高台に安心して定住できれば、それまでの伝統的な地域コミュニティーが維持でき、また自宅跡地の家庭菜園に気軽に通うこともできる。

両親の住む地区にも低層マンションの建築計画があれば、彼らの越冬部屋として、拙者も購入を検討したいのだが・・・。
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