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2011年7月28日木曜日

貴方の新聞、脱原発派それとも推進派

近所でレストランを経営している餃子の巨匠から、夏は野菜たっぷりのタンメンに限ると教えられ、昼はフウフウ汗いっぱいかきながら、食べるようにしている。冷蔵庫の有り合わせの野菜と肉をぶち込むだけで、短時間で調理できのが宜しい。味も悪くない。食う時だけは、エアコンを効かす。食後はエアコンを切るのだが、暑苦しいなかで眠気をもよおす。そんな訳で午後は、ピーク電力時の節電協力も兼ね、近くの図書館に避難する。

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エアコンの効いた図書館には、各種新聞、週刊誌、月刊誌が置いてあり、読み放題であるのが嬉しい。幾つか読んだ中で、「世界8月号」の「メディア批評」欄が目を引いた。それは、原発問題に対し主要メディアの論調が微妙に違うらしいのである。大雑把ではあるようだが、次のように色分けされていた。

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脱原発派 :朝日、毎日、東京
原発推進派:読売、日経、産経
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これをみて納得したのである。というのは、先日の管首相の脱原発発言に対し、その発言は、脱原発への具体的な方策や道筋を示さず、あまりに無責任だ・・・の強い批判記事を読売新聞サイトで読んでいたからである。福島で多くの原発避難民の方々が苦しんでいる現状、一般庶民の感情を無視するかのような強い論調に、拙者正直驚いていたのである。読売といえば、「日本の原子力の父」と言われる正力松太郎元社主が有名であり、成るほどとヘンに納得していたのであるが、メデイアによって対応が結構違っているということを認識しておくのも、要らぬ混乱を避ける上で必要かもしれない。

原発問題に関しては、当の原子力工学の専門家でさえも意見は、脱原発派・推進派と両極端である。それも当然、彼らは原子力には詳しくとも、生物学や環境科学等の専門ではないのである。分からないことは希望的観測、例えば「絶対安全」とか「健康に直ちに影響するレベルではありません」としか言わないのである。素人の我々、何を基準として判断すべきか一層迷うのは当然である。

ただ記事中の言葉でダマされていけないのは、戦時中の軍事作戦でもそうだったようだが、有り得ないような希望的観測が実現可能な目標にすり替わることである。例えば、「より安全な原発・・・」とか「平和利用目的・・・」がその類である。これらは、現実を無視した甘い枕詞にしか過ぎないと拙者は見ているのであるが、どう思われるだろうか。

放射能を一杯溜め込む原子炉がどうして安全なのか。むしろ溜め込めば溜め込むほど危険が増してくるのに・・・。そして、原爆よりも遥かに大量の放射能を生み出す原発がどうして平和利用で有りうるのか。原発が大陸弾道ミサイルの標的にされたら国防上問題ないのか。核のゴミを押し付けられる後世の人々の立場になり、冷静に考えて見る必要もある。また、拙者の出身の岩手であれば、豊富な森林、海洋、太陽と、自然エネルギーの宝庫である。原発に頼らずとも、エネルギーの自給は十分可能である。どうして都会と歩調を合さなければならないのか。

貴方の講読されている新聞、脱原発派それとも推進派?

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