自転車は偉大な発明だ。
牛・馬に頼らず、ガソリン・電気に頼らず、自転車は走れる。
今問題の、「排気ガス」も、「CO2」、も「放射能」も排出しない。
出るのは人の汗だけである。
CO2排出削減と脱原発(節電)を国として真面目に取り組む強い意志があるならば、「自転車を次世代交通システムの要」にすべきと拙者は思う。
変革には大きな反発が
だがそういう声は全く聞こえてこない。天下り天国の世に有り得ない話しであるが、仮に国に自転車重視の動きがあれば、産業界は黙ってはいない筈だ。税務当局も税収減で嫌がる。輸出で外貨が稼げなくなるとか、国際競争力が落ちるとか、失業が増えるとかお嘆きの関係者も多い。
しかし、この強烈な反発を乗り越えなければ改革はできない。大量生産・大量廃棄は誰もが認めるところである。反発を恐れて何も変えず、今までの生産活動を続けていたのでは、日本列島、いずれ産業廃棄物と原発のゴミで一杯になってしまう。何の責任もない未来の世代に、この厄介なゴミを押し付けようとしているが、可愛い子供や孫を見て、政財界の長老達はなんとも思わないのだろうか。地球温暖化防止も絵に描いた餅になる。
自転車に較べ乗用車がいかにムダか
ちなみに、昨年の自転車と乗用車の国内生産台数を調べてみた。
自転車:1005万台
乗用車: 831万台
自転車の重さは15kg前後。一方、乗用車は、軽自動車でも少なくとも700kg、平均で1000kg前後のようである。人間の15倍以上、自転車の60倍以上の重量物を移動手段にしている訳で、エネルギー消費・資源消費の点で、自転車という遥かに効率的な代替手段があることを考えれば、非常に馬鹿らしいのである。
自転車専用道を全国に
自転車は10kg以下の超軽量型も開発されている。動力補助機構を搭載したモデルも普及し、これまで弱点だった登攀能力の問題もクリア。あとは自転車専用道の普及である。鉄道のような平坦な自転車専用道を大都市中心に全国ネットで構築できれば、次世代の交通システムとして大いに期待出来る。
専用道には太陽光発電パネルの屋根を設け、そこで発電された電気は補助動力源の充電に利用する。屋根があるので、雨天でも安心して走行できる。専用道の下には、超電導送電ケーブル、下水、水道等のインフララインを埋設したらよい。自動車道路ほどの道幅は不要、傷みは少ない。だから建設コスト、維持コストの面でも有利である。エネルギー資源の大幅な節約はもとより、公共事業経費の節約にもつながる。長距離移動用に、新幹線や在来線に自転車専用車両を連結し、折りたたまずに乗れるようにする。駅舎も、ホームまで自転車がスムーズに移動出来るような構造に変えていく。
車を減らし省エネ節電都市へ
複数で車を共有するカーシェアリングが、いずれ一般化するであろう。更には、車の利用を自転車利用に転換できれば、乗用車の生産台数を大幅に下げることが期待でき、資源や電気の消費量が自ずと削減される。交通渋滞が無くなれば、都市の地下鉄を地上に戻し、遥かに省エネでお洒落な路面電車に代えていく。
以上、交通インフラを見直すだけでも、次々と節電のアイデアが浮かんでくるではないか。そして、エネルギー自給の可能性が見えてくる。とにかく、危険な放射能を吐き出す原発に頼らなくてもよい社会が実現できるのが、何よりであると思うのだが、如何なものであろうか。
「自転車は未来を救う!!」
実に単純明快。後は実行あるのみである。
実に単純明快。後は実行あるのみである。
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