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2016年7月28日木曜日

都知事選…

東京都知事選も終盤である。

時々選挙カーは通るが、街場に出ることもないので、街頭演説会を目にすることはない。そこで、YouTube動画を検索してチェックしてみるのだが、野党統一候補の鳥越俊太郎氏に対する誹謗中傷の類の物が多いので正直ウンザリである。内容はワンパターン。ネトウヨ?さんと呼ばれる方々が中心に、情熱を傾けておられるようだ。

そのなかで、まともな動画サイトを見つけたのでアップしておく。



東京都知事選-鳥越俊太郎氏 in 渋谷ハチ公前


応援に駆けつけた中に、TVでお馴染みの元キャスター杉尾秀哉氏も居られた。最近TVで観ないなと思っていいたら、長野県から出馬し、参議院になられていたのには驚いた。このままでは、日本はまずい方向に行ってしまうとの危機感から、一大決心をされたのは、今回の鳥越氏の出馬動機と同じなようである。

他の候補といえば、タスキ・ハチマキ姿。戦前の国防婦人会もどきファッションで、本性をごまかし?、精々愛想をばら撒いているように思える。その点、鳥越さんの普通のファッションは無理がなく、その人柄も感じさせてくれる。

ところが、民放TVの番組では、その点をネガティブに捉え報道しているではないか。なかには、出馬の動機が「参議院で安倍政権が勝ったからなので~都政と関係ねェーじゃん~」とXXキャスターが冷やかしていた。即ち、憲法改正は国政で、都政には関係ないこと、と言外に批判しているかのようである。

だが、ちょっと待てと言いたい。憲法改正で一番困るのは、大都市東京ではないのか。仮に、国境のイザコザから戦争に発展し、都心にミサイル攻撃されれば、停電で都市機能は麻痺するだろうし、流通がストップすれば食糧難になる。本当に困るのは、都市住民なのである。国政いかんでは、都民がモロに犠牲者になってしまうのである。「都政と関係ねェーじゃん~」の一言が、その人物の本性を露わにした気がしてならない。

同じジャーナリストとし、日本の未来に危機感を覚え立ち上がる者、あるいは批判する者。同じキャリアを経ても、考え方は様々なようである。


憲法改正で一番困るのは、都市住民の他に、報道の自由を実質失うジャーナリストであるということも忘れてはならない…。

2016年7月24日日曜日

明治時代が日本の目指すべき体制か…?


明治維新は、薩長の下級武士を中心とし、尊王派の貴族や若者、それに外国の武器商人等が結託し起こした、いわゆる軍事クーデターではなかったのか…。(歴史についてはド素人の見解ではあるが。)

維新までの過程はどうあれ、多くの国民がそれによって長期にわたり幸せになれればよいのである。で、現実はどうだったか。

富国強兵策にともない産業が急速に発達するが、鉱毒問題などの公害や劣悪な労働条件の問題は無視。貧富の差も拡大…云々。そして大陸に権益を求め、戦争・戦争のオンパレード…。結局80年にも満たずして、内外に無数の犠牲者を生み、主要な都市はことごとく空襲で焼き払われ、崩壊してしまった。この僅か人の一生程度の期間で、一般庶民は江戸時代より幸福だったのだろうか…。

さて、憲法改正問題に戻るが、自民党の憲法草案を見ている限り、多くの人々を不幸に陥れた明治・大正・昭和の戦前の社会を一つの理想形としているように思える。何故、あの不幸な体制に戻ろうとするのか、歴史が証明しているのにもかかわらず…。

草案は一つのたたき台で、これから議論するということだろうが、本音は変わらない。ちょっとでも隙をみせると、とんでもないことになることは明白である。

大阪冬の陣で、豊臣方は和睦に応じ、大阪城の外堀を埋めることに同意する。だが、内堀までも埋められてしまい、城の防備が弱体化。夏の陣で豊臣家は滅んでしまう。「アラブの春」でも、民主化どころか、イスラム原理主義派が選挙で勝利し、以前より酷い状況に陥っている。かくの如く、改憲のドサクサに便乗し、とんでもない社会に変容するとも限らない。

国内の改憲運動も、(ネットで調べた乏しい知識であるが、誤解を恐れずに言えば…)神国日本を理想?とする、言わば日本版「原理主義派」が中心となっているように思える。

休日に、国旗を掲揚する家があるかな…。昔は結構見られたものだが、最近は見た試しがない。いわゆる、日本版原理派の人は、周囲にはなかなか居られないレアなお方と思って間違いない。そういう方々が、改憲運動の中心勢力になっていることを、一般国民はどこまで認識しているのだろうか…。

国民は、権力者の本音を知らず、美辞麗句もどきに弱い。満州の「五族協和」、戦時中の「戦争は文明の父…」とか、原発では、「核の平和利用」、「安全でクリーンなエネルギー」、最近では、「美しい日本」、「美しい憲法…」とか。一体何をもって美しいのか、要注意である。将来、原発からの放射能で汚染されることが美しい日本なのだろうか。


現実は、油断も隙もないのである…。

2016年7月18日月曜日

平和憲法改正の愚、歴史的証言からの考察…


 一党独裁政権巨大国家は、国内矛盾が拡大し、いずれは自壊分裂するだろう…と思っている。

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日本の平和憲法を改正し、周辺諸国に警戒感を与えることは、寧ろ相手国政府にシオを与えるとも限らない。自壊するどころか、反日敵対感情が高揚し、巨大大国は一層強大化、凶暴化する恐れがある。

我が国の歴史でもそんな例がある。倒幕に成功したものの、いつ倒れるとも知れぬ明治新政府である。安定化するのは日清戦争前後からのようである。

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日清戦争前後の庶民感情について、生方敏郎(明治15年~昭和44)が、「明治大正見聞史」(大正15年作)で、次のように記している。戦争の前後で、国民感情が如何に豹変するか興味深い証言記録である。

「日清戦争(明治27-28)になるまでの私の周囲はことごとく反明治新政府の空気に満たされていた。」

「沼田地方(群馬県、彼の出身地)の子供の遊び、~平家と官軍になることが大変屈辱と考えていた。」

戦争勃発前は、テロ、反乱、内戦のオンパレード、そして自由民権運動の広まりと、地方には未だ反新政府の空気が充満していたようである。

また、戦争が勃発するまでは…

「私たちはこの戦争(日清戦争のこと)の始まるその日まで、支那人を悪い国民とは思っていなかったし、また支那に対する憎悪というものを少しも我々の心の中に抱いてはいなかった。」

「その時まで、私達が見た物聞いた物まで、支那に敵意を持つか、支那を軽んじたものは、ただの一つもなく、支那は東洋の一大帝国として見られていた。」

と、一般庶民は中国に対して概ね好感を抱いていたのである。

ところが、戦争勃発により一変し、中国に対する国民感情は悪化する。国民の関心は、国内問題から戦争に向かうのは当然。皮肉なことだが、それまで不安定だった明治新政府の基盤が、開戦により愛国心が高揚し、固まったようである。

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その後、戦争、戦争…、そして我が国が辿った運命は皆ご存知の通り…。

日清戦争とは立場は逆になるが、平和憲法を改正して周辺諸国に危機感を植え付けることは、如何に危険なことか認識すべきである。

矛盾をいっぱい抱えた大国はいずれ自壊する。ソビエト連邦然り、東ドイツ然り、ユーゴスラビア然り…。EUもこれに該当か…?!黙ってなるべく刺激しない方が、寧ろ賢明である。


現行憲法の改正は、周辺国の独裁政権にとんでもないシオを贈る世紀の愚行になるとも限らない。

閉塞状況でガタガタの政権にとり、仮想敵国を創りだし、不満を抱えた国民の怒りを外に向けさせるビッグチャンス。日本の改憲に、彼等は内心ニンマリしている筈…。この機に乗じ、芽生えたばかりの民主化勢力を一掃し、独裁を一層強固にするだろう。

先日発生した、世俗派軍人によるクーデターが失敗したトルコを見るがいい。危機に乗じ、現職大統領は、世俗派?官僚・軍人らを捕らえ、イスラム化政策を更に強硬に推し進めようとしている。クーデターの失敗は、結果的に独裁者にシオを贈ったようなものである。

2016年7月15日金曜日

憲法改正、実は売国…!?

自民党の憲法草案は、皮肉にも国力低下を狙った内容とみた…。以下に簡単にまとめてみた。

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1. 防衛軍の創設や日の丸・君が代教育を徹底させることで、近隣諸国を刺激することは間違いなし。益々軍備増強に。赤字国債は更に膨張、重税、福祉サービスの後退、云々…。(3条、9条、66条…)

2. 防衛の為の戦争…。天皇を「元首」に祭り上げ、国際紛争の最高責任者に仕立てようとしているようにも思える。一歩誤れば、天皇は戦犯に問われるとも限らない。本当の責任者は雲隠れ…。こんなフザケタ内容で良いのか。(1)

3. 良識ある家庭は、日の丸・君が代教育を回避し、子供たちを海外留学させる。言わば、頭脳の早期流出→国力の低下に。(3)

戦前と異なり、今はだれでも留学できる。教育のグローバル競争を自民党はご存知ないのでは…。


4. 個人情報の不正取得や使用を厳しく規制。ジャーナリズムは機能不全に。国内は腐敗が横行する社会に(現在の中国化…!?)。また、「海外における諜報活動」も憲法違反に。国際情報戦争で、日本人の手足を縛る自虐的内容…。(19)

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平和を乱し国力の低下を意図した憲法…!?


考えてみれば、自民党の支持母体の一つは経団連。東証の外国人株主比率が3割越え。経団連を構成する企業は、言わば皆「外資系大企業」!!

確かに、経団連は、自民党同様に「原発の再稼働」や「TPP」を支持している。国の将来より目先の利益…。国の平和を乱すことで、武器や物資の手配で、大企業は潤うこと間違いなし。いずれ、国内は(戦争やテロで原発が破壊され)放射能まみれ、安い農産物の輸入で食料の自給率は一層低下、中小企業や社会サービスはグローバル企業により淘汰…。大企業には、いずれもウハウハのビジネスチャンスである。


「愛国」のつもりで起草したのだろうが、信じられないことだが、寧ろ国力の低下を招く内容とみた。まさか「売国」…!?

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自分自身を回顧してみて、仲間同士の酒の席で「政治」について議論することは無かったし、公に訴えることもなかった。普通の日本人なら、皆同様かと思う。しかし今回、参院選前に憲法草案をチェックし、初めて危機感を覚えたのである。改憲問題は、国の土台であるだけに、自分の考えを公にし、多くの人に真剣に議論する契機になってくれたら幸いである。

でないと、(低い投票率をいいことに…)知らないうちに徐々に周辺から切り崩され、気づいた時には手遅れとなりかねない。目先の不都合に怯えてか、国内のマスコミもあまりにも頼りない。個人個人が日常生活で議論し、認識していく他にはなさそうである。


「アラブの春」で民主化を求めて独裁者を追放したエジプト等の中東諸国…。その後の大統領選でアラブ原理派の候補者が選ばれ、独裁者を追放した時よりも民主化が遠のいた。その後、慌てた軍がクーデターを起こし、現職大統領を追放したのは皮肉である。

日本も改憲を機に、当たり前の平凡 (=平和)な生活が奪われるとも限らない…。

2016年7月12日火曜日

都知事選候補…真打ち登場!?

一時、タレントの石田純一氏が出馬しようとしたが、野党の協力が得られず断念された。彼とは同世代であり、戦争を知らない戦後世代として、彼の一見唐突と思える行動が理解できる。

後年知ることになるのだが、終戦後の短期間に、平和憲法、農地改革、財閥解体、貴族階級の撤廃、女性の参政権等々の大改革が行われている。まさに、GHQのおかげである。そんなドサクサも知らずに幼少期を過ごてきた訳であるが、貴族などの特権階級や地主は過去のものとなり、皆同じ条件で一斉にスタートしたのは幸いであった。決して裕福ではなかったが、戦争の影はなく、未来に明るい希望を抱ける、輝ける戦後の息吹に触れてきたように思う。

それが昨今、当時は思いもしなかった改憲勢力が顕著となり、今回の参院選でよりはっきりしてきたようだ。同じ戦後民主主義の空気を吸ってきた石田純一氏は、このような動向に歯止めをかけるべく立ち上がろうとしたのは、同世代の者として頷ける。結局、野党の協力が得られず出馬を断念されたが、彼の勇気を賞賛したい。

我々の先輩は、60年安保世代である。当時はTVが無く、当方も幼少で、どういう騒動だったのかは知らなかった。TVが普及すると、ポスト安保世代の学生が、投石や角棒で機動隊を相手に争っているシーンをよく観たものである。彼らは、今60代後半~70代くらいであろうか。

昨今の改憲勢力の跳梁に対し、当時機動隊相手に大立ち回りを演じた世代から余り反論の声が聞こえないのは不思議だった。あれ程体制に真っ向から反対した世代は、今頃は年金暮らし。飼いならされた犬のように大人しくなっている…。

石田氏には、これが忸怩たる思いであったに違いない。

ところが本日、真打ち登場…鳥越俊太郎氏出馬のニュース。まさに60年安保世代である。やはり参院選の結果に触発されたようである。おかしな方向にカヂを切るとも限らない日本丸を、正常に戻す一大勢力になって貰いたいものである。




追記:

自民党の憲法改正草案をチェックしてから分かって来たことだが、マスコミ報道はどこかタブー?を恐れてか、具体的な内容に触れることを回避しているように思える。言及するのは、9条だけ。それだけじゃないだろうと思うのだが…。だからネットではマスXミと揶揄される所以である。


音楽は、和音と不協和音がバランスよく共鳴することで一層魅力的に響く。基本和音だけでは詰まらない…。マスコミも、外野のヤジ(偏向報道批判云々…)に怯むこと無く、国民に正確な情報を提供すべく、不協和音を適度に交えて発信してもらいたいものである。

2016年7月11日月曜日

憲法を本当に改正したいの…



憲法とは本来、国民が為政者をチェックする機能らしい。昨日の参院選挙前に自民党の「憲法改正草案」をチェックしてみたが、マスコミが指摘していたように、むしろ為政者に都合の良い内容である。仮にそのままの内容で改正されるようなことがあればどういうことになるか、想像してみた。


1. 近隣諸国の警戒感が高まる。(9条、66条等)

マイコメント:

「国防軍」を創設することで、当然である。しかも、その最高指揮官である内閣総理大臣に元軍人もなれるとなると、まさに歴史は繰り返すである。


2. 公教育の劣化、人材の海外流出、国力の低下(3)

マイコメント:

日の丸・君が代教育が強化される。これらが踏み絵のごとく利用され、拒否する教職員は、憲法違反者として教育界から追放される。

良識ある家庭の子弟は、公立校を避け、私立校もしくは留学するケースが一般的になるであろう。その結果、有能な人材は早期に海外流出し、いずれ各産業界をリードする人材が不足する。まさに国力の低下である。

戦前ならば、貴族階級や裕福な子弟(財閥、地主等)ではないかぎり、海外留学は難しかった。今は誰でも容易に留学できることを、自民党は認識していないのでは…。


3. 為政者の独走。(19)

マイコメント:

個人情報の取得を厳しく制限している。とすると、為政者の不正を告発することは、国内ではほぼ難しくなる。為政者には全く都合のよい内容である。

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憲法改正は、その内容によっては隣国側に軍事増強の口実を与えるとも限らない。一方、原発が列島を囲むように50基以上存在している現状、戦争はできない。国防軍を創設し、日の丸・君が代教育を強化することで、いたずらに隣国を刺激するのは自爆行為、遇の骨頂である。
信じたくはないが、未来は危ういことは間違いない。一歩選択を誤れば、いずれ二度目の破滅…とも限らない。

憲法改正の有無は、未来の分水嶺になることは間違いないようだ。


以上のことを踏まえ、昨日の参院選に臨まれたのだろうか。

2016年7月9日土曜日

明日は参議院選 - 自民党の憲法改正草案をチェックしてみた…

明日は参議院選。

「現行憲法」と自民党の「憲法改正草案」を比較するサイトがあったので、特に気になる個所をピックアップしてみた。

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● 自民党の「憲法改正草案」


第一条
天皇は、日本国の元首であり、~  (現行:天皇は、日本国の象徴であり~)


マイコメント:
「元首」とはどういう意味かわからないが、戦前の厳格な天皇制の下では、理不尽な上官・上司の命令に対しても、従わざるを得なかった。言わば組織・社会の硬直化。このことが大戦争に発展し、国家破綻を招いた。この歴史的教訓が生かされていない…。

70年前の敗戦がいずれまた繰り返されるとも限らない。その時、元首天皇は戦犯に…。そんな最悪なことを考えて、この条文を起草しているのであろうか。

現行の「天皇は日本国の象徴…云々」は、やはり理にかなった条文、まさに(GHQが起草してくれた?)歴史的傑作であると思う。


第三条(新設)
国旗は日章旗とし、国歌は君が代とする。日本国民は、国旗及び国歌を尊重しなければならない。


マイコメント:
こんなことも憲法で規定する必要があるのか。
好きなモノは自然に好きになるもの。これではまるで、個人の好き嫌いを無視した「集団結婚式」…。休日に国旗を掲揚する家庭は見なくなったが、オリンピックやWカップでは、若者も国旗を振り、君が代を歌っているではないか。上から目線で強制されると、むしろ反発したくなる。

民族の入り乱れた大陸の国々ならまだしも、国旗で存在を鼓舞するのは滑稽である。隣近所は皆日本人ばかりなのだから…。

このことでよく問題になる学校の卒業式。掲揚する、歌うは学校ごとに、教育現場の教師や父兄の良心を信じ、ある程度自由にやらせたら宜しい。自由に議論する環境。このことが、未来を背負う生徒たちの参考になる筈である。憲法で強制するのでは、面従腹背の教育現場になりかねず、未来は危ういと思うのだが。


第四条(新設)
元号は、法律の定めるところにより、皇位の継承があったときに制定する。


マイコメント:
グローバル化の時代、何故元号…。日本固有の伝統回帰ならば、日付も旧暦に戻したら。本来、伝統的な行事は旧暦で行われていたのだから。実際、正月、節句、七夕等は、旧暦の方が季節感的にピッタリくる。法律で元号だけを規定するのは笑止。頭(年)はチョンマゲ、下(月日)は洋服みたいなもの…。


第九条
日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動としての戦争を放棄し、武力による威嚇及び武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては用いない。
前項の規定は、自衛権の発動を妨げるものではない。

(現行:日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。②前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。)


第九条の二(新設)
我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全を確保するため、内閣総理大臣を最高指揮官とする国防軍を保持する。


マイコメント:
戦争放棄を唱え、国際紛争の解決手段として武力行使を否定している。何故、国防軍を創設するのか…。自衛隊はどうなるのか。



第十九条の二(新設)
何人も、個人に関する情報を不当に取得し、保有し、又は利用してはならない。

マイコメント:
これを憲法で規定するのはどうかと思う。これでは報道の自由化が恐ろしく規制され、知りたい情報も報道されなくなる恐れがある。
条文を本当に実現するならば、パソコン、デジカメ、スマホ、防犯カメラ、インターネット、超高感度マイクロフォン等々のIT機器の使用を国内から完全に廃除する必要がある。(まるで中世…)

戦時中、都合の悪い戦況は殆ど報道されず、結局、明治維新から80年足らずで国家を破綻させてしまった。この最大の原因は、厳しい情報統制、言わば報道の自由がなかったこと。これを銘記すべきである。

日本人を憲法で縛っても、海外ハッカーには無関係。不正アクセスされ放題はお変わりなし。これでは、情報戦略上、益々弱体化する。むしろ国内外のハッカーに対し、法律ではなく技術力で対抗し、システムを一層強固にしていく必要がある。憲法で規定してもどうにもならぬ…。

また、日本人が自国の為に海外で諜報活動を行うことも、国自ら否定することになりかねない。これでは国家を危うくする、まさにトンマな条文である。国家間での情報戦争、これで敗れたり…。


第六十六条
内閣総理大臣及び全ての国務大臣は、現役の軍人であってはならない。
(現行:内閣総理大臣その他の国務大臣は、文民でなければならない。)

マイコメント:
戦前の総理大臣は軍人出身者が圧倒的に多かった。「現役の軍人~」も実に曖昧なトンマな規定。辞職すれば、即元軍人。総理大臣になれる…。


軍事力は国の有する最強凶器。これを元軍人が総理となり動かせるとなると、どういうことになるか。戦前の我が国、あるいは今のどこかの国のように、「政治」は軍関係者のやりたい放題、言わば「おもちゃ」になりかねない。


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戦後70年、社会情勢も大きく変わったかも知れない。改めて憲法サイトをクイックスキャンしてみたが、それにもかかわらずよく出来ていると思う。

GHQから押し付けられたというが、自民党の改正案も、現行憲法を都合のいいようにチョコチョコ変更・追記したに過ぎないようだ。言ってみれば継ぎ接ぎだらけ。リボンが気に食わないから櫛にする、頭髪はチョンマゲにするとか。戦時中の野球(敵性スポーツ)で、ストライクは「よし」、アウトは「だめ」とか言い換えられたとか…。それと同じ幼児性が透けて見える。
だが、笑って見過ごされないのも事実。野球に関心がなければどうでも良いが、当事者には困ったもの。憲法の場合、国民は皆当事者!!

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選挙に行かない理由を尋ねると、決まって「投票しても何も変わらないから~」とのたもう若者。時には「変わらない」方が良いことだってある。

来年から、男は皆チョンマゲ姿とか…。オレは髪がないからどうでも良いが。

2016年7月5日火曜日

平成のオバカ百景候補…?


夏草刈りの手伝いで帰省した。

その行き帰り、不思議なピラミッド群をあちこちで見かけたので一部写真をアップしておく。

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先ずは我が町。やはり巨大ピラミッドが複数出現しつつあった。これがスーパー堤防の一部とすれば、何のために…?付近は津波で全て消失し、住民は皆高台に移転しつつある現状、何の為のスーパー堤防か。全く笑止である。敵が既に退却しているのに、砲弾を華々しく撃っているようなもの。エネルギーの無駄遣いである。隣の浜にも巨大な防潮堤が建設中である。これも同様、何のために…?

※高台から…

※近づいてみると…

※海岸沿いに巨大防潮堤工事現場…

帰りの車窓からは、更に巨大なピラミッド群をあちこちで見かける。以下は、陸前高田や南三陸町で見かけたもの。

※陸前高田のピラミッド群

※南三陸町のピラミッド群


青森県から福島県の沿岸は皆同様とすれば、ピラミッドは百どころか千以上かもしれない。

工事に伴い、先人の開拓してきた水田を、「震災復興-かさ上げ工事」の名のもとに惜しげもなく埋め潰しているのは残念である。水田は瑞穂の国の誇るべき伝統的歴史遺産である。西洋の古い町並みにも比肩しうる文化遺産でもある。遺跡とは異なり、今日でも食料生産や治水機能として有効活用されている。先人から受け継いできた優れた財産。これを安易に潰して良いものか…。

ヘリコプターで金をバラまく訳にはいかないので、「震災復興」に名を借りて金をバラまいている…と思わざるを得ない。土建業者は当分ウハウハ状態であろう。一方、我が国の赤字国債は、数年前は800兆円だったが、最近1000兆円を突破したらしい。膨大な無駄遣いが止まない状況、これも当然である。

中小土建企業が自民党の支持基盤らしいが、この状態では暫く政権は安泰かも知れない。だが、国家財政は取り返しのつかない状態に陥りつつある。党首殿は「日本を取り戻す…」と意味不明のお言葉を絶叫されていた。借金漬けは一層ひどくなる。では何を取り戻すと息巻いていたのだろうか。まさか、明治の憲法のこと…?

いずれ、東北太平洋沿岸のピラミッド群は、平成のオバカ百景になること間違いなしである。