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2011年7月22日金曜日

独国からの高校生ボランティア

在京の高校同窓生Nチャンから電話があった。田舎の教育委員会に再度問い合わせてみたら、先方の反応が非常に良かったと明るい様子である。

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最近、頻繁に彼女から連絡があるのだが、ドイツで日本語を教えている知人の先生(日本人)が、ベルリンの高校生を引き連れて気仙にボランティアに来たいらしいのである。最初、教育委員会側に問い合わせた所、反応が芳しくなかったようで、どうしたら良いだろうかとの相談であった。

当初相談があった時に、滞在を受け入れてくれる現地のホストファミリーを探してみてはとアドバイスした。被災していない地域も多いので、受け入れてくれる家は沢山ある筈と、拙者も呑気に対応したのである。その後、他の同郷出身の二人の友人に相談したところ、何れも即「絶対ダメ」とネガディブな反応だったらしい。来仙する人数が20名前後となると、それだけのホストファミリーを見つけなければならない。しかも滞在期間が一週間以上となれば、確かに受け入れ側、学生側双方に大きなストレスを抱える可能性がある。そう思うと、拙者の考えは甘かったようである。

その後また連絡があり、遠野に団体用の宿泊施設があり、そこを拠点にするらしいとのことである。これで、滞在という大きな難関がクリアできた。来日の目的は一応ボランティア活動である。気持ちは有難いが、危険の伴う作業が多い現状、多くは期待できない。

そこで、小中高の授業参観は面白いのではと提案してみた。学生の多くは日本語を習っている。日本の学校でどのような授業が行われているか、彼らにとって興味がある筈と思ったからである。更には、「国語と数学」の授業が最適ではないかということ、「英語」だけは担当教師のプライドを傷つける可能性があるので止めた方がよいのではと付け加えておいた。



文化圏の全く異なる遠来の若い高校生に、被災地ばかり見させていたのでは気の毒である。日本の文化の一端に触れてもらうのも、ボランティア活動の一環であろう。学校の授業参観は絶対に面白いと我ながら良いアイデアだと思った。

また、授業参観形式であれば、父兄参観で慣れている訳で、授業の支障にはならない。受け入れ先の学校でも、国際交流と銘打った形式的な歓迎会を催す面倒もなく、負担が少ない筈である。

教育委員会の現メンバーを聞いたら、偶然にも我々の一年先輩も入っていた。拙者学生時分にもお世話になっている。面倒見の良いこの先輩に直接コンタクトし、相談するのが話が早いのではと進言するものの、彼女、全くご存知ないと尻込みの体であった。「最近足を挫いて骨折したの・・・」と漏らし、ボランティア受け入れ問題が進捗しないことも重なり、どこか浮かない様子なのである。いつもなら、家族を引き連れて欧米を旅行して歩く、好奇心旺盛かつ社交的な彼女であるのに、どこかヘンなのである。遅れてやってきた「更年期障害!?」と思った。


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そして今回の朗報だった訳である。彼女から「授業参観形式」と教育委員会の方に具体的な提案をした所、若い担当者の反応が非常に好意的なものに変わり、来週には先方より連絡が来るらしいのである。これで、大きく前進しそうであり、声の様子も明るかった。

「あれ、調子悪いんじゃないの?」と問うと、「いや元気が出てきた!!」と先日の弱気の虫がどこかに消えてしまっているのである。やはり「更年期障害」ではなかったようだ・・・。

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