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2011年7月24日日曜日

登山から輪行に

ブログ村のリンクに「輪行」を設定して10日も経たないのに、意外なことに10位内にランクインしている。そこで、輪行を始めたきっかけを紹介しておくことにする。

自転車は本当にブームか?

自転車はいつも何らかのブームであるが(かってはマウンテンバイク、今日はフォールディングバイクか)、輪行していて同好の志と道で遭遇することは稀である。とくに山中の林道に入ると、オフロードを楽しむオートバイの一群には時々出くわすが、自転車は先ずいない。体力の有り余るお若い方々は、いったいどこを走っているのだろうかと不思議に思うのである。林道は路肩の崩れや落石で通行止めになっていることが多い。そこを承知で入っていくと、その区間は僅かで、自転車では問題なく通行できる。全く車の排気ガスを吸わされることなくサイクリングが楽しめるのである。車の通行に煩わされながら、幹線道路を走る気持ちがよくわからない。自転車はブームと言っても、輪行は未だ一般的ではないように思える。だから短期間で、しかも当ブログで輪行の話題は少ないながらもランクインしてしまうのであろう。
路肩の崩れた林道と輪行自転車4号
(長野県美馬村、輪行日:2005.7.23)
※オールアルミで登攀力抜群の軽量自転車であった。
今年90歳になるオヤジが愛用していたのだが、
津波の翌日、門の浜で盗まれたらしい・・・。
当時はガソリンが無く、道も瓦礫で埋まり車は使えぬ。
自転車の価値が見直された時でもあった。
末崎では見掛けないデザインなので、
オヤジ以外が乗っていれば当然怪しまれる。
しかし目撃情報は無い。
海に捨てられてしまったのだろうか。
謎である。


輪行(自転車を電車やバスに積み込んで遠出しサイクリング)をし始めて20年になる。年がら年中、出かけている訳ではない。気が向いた時に出かける。その季節はズバリ夏。それ以外の季節は数える程度である。

以前は山登り

輪行の前は、テントや食料を全て担ぎ、主に北アルプス方面の縦走を楽しんでいた。30代後半になると、体力的に限界であった。軽身で山小屋を利用する手もあるが、仕事が忙しかった20代の週末にこの安直な手段で山登りをしていたこともあり、ガツンとしたインパクト感が得られない事を知っていた。山は、真夏に背中の重さに耐えながらも、テントを担いで気ままに歩きまわるのが好きだ。特に、日が昇る前の未だ薄闇から周囲が徐々に明るくなりだす早朝が最高の気分に浸れる。だから朝の行動は早い。夕食を済ませて眠るのが6pm、翌朝2amに起き、朝食を済ませ、テントを撤収。出発は330am。外はまだ自分の足元が見えないほど薄暗い。テント場で一番最初に出発すのは、大抵拙者である。周囲のテントでは未だ出発前の準備でゴソゴソしている。

山腹の雪渓、高山植物、雪解け水等々、全てが神秘的に見えるのもこの早朝である。山頂に到達するころに御来光。朝日が地平線から昇る時はそれほど感動的ではない。一日の猛暑の始まりであり、淡い夢からこれから難路に苦闘するであろう現実に目覚めさせられる一瞬でもあるのだ。むしろ、薄暗いなかに地平線の彼方にほのかな朝焼けが見え始める時の方が素敵だ。とにかく、未明から御来光までの僅かな時の間に、光が微妙に変化していく。この時が山で最も感動的な一瞬であり、寝袋でゴロゴロしている訳には行かない。これが、早朝出発の大きな理由である。山小屋では、他の登山客の迷惑を考えると、未明にガサゴソ音を立てるわけにはいかないのである。

輪行自転車1号 輪行山里巡りに

テント場をダントツで出発しても、大学の山岳パーティーや山小屋利用の軽装組に途中で抜かれてしまうのが常であった。体力の著しい衰えを感じていた時に、自転車を列車に載せて山域近くの駅で降り、山里巡りのサイクリングも面白のではと思うようになってきた。そこで近所の自転車屋に行き、輪行用の折り畳み自転車を紹介してもらった。それが下の写真のTRAVEZONEである。当時、今風の車輪の小さなコンパクト自転車は無かった。折り畳んで輪行するモデルは非常に限られていたのである。

結局、輪行用に入手した自転車第一号は、このTRAVEZONEである。その後、何度も浮気し買い替えた。言ってみれば、これが拙者の正室と言える。だいたい、政略結婚とか家と家との関係で、愛情無しに親の言いなりに結婚するとろくな事がない(たぶん・・・)。その後側室を抱え次々に替えていく。人間様の例え同様に、この不細工な一号自転車での輪行の思い出は少ない。輪行は3回程度で、その後買い換えてしまうのである。相手は自転車様なので、何度浮気してもお許しいただけるだろう。

輪行自転車 第1

この写真は二回目の輪行で、中山湖湖畔で1989.9.24に撮影したものである。

ルートは次の通り。
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河口湖駅(新宿から電車)
山中湖→山伏峠→道志→津久井湖→橋本→多摩センター(新宿まで電車)

1:当時、橋本・多摩センター間には京王相模線が通っていなかった。
2前の週は、中央線上野原駅まで輪行し、藤野町の山域に入り、峠を越えて都留に抜け、
        長い坂道を登りこの河口湖駅まで達し、河口湖畔を回り、きた道を戻り長い下り坂を
        大月駅まで駆け降りている。
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中山湖から道志への道は一部未舗装区間があり、タイヤが細く華奢なTRAVEZONEでは走りにくいことが判明した。またパンクの心配もある。地図には未舗装の有無は表記されていない。知らずに行って、未舗装区間の山中でパンクでもすれば悲惨である。この理由で、五年後に今風のコンパクト自転車に買い換えるのであるが、それまでは輪行は本格的ではなかった。

輪行自転車2号での山里巡りの思い出は多いので、別の機会に紹介したい。

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