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2011年9月29日木曜日

お米の直販

コメ農家の義弟から電話があった。先日紹介したコメ屋さんに直接コンタクトしたところ、スムーズに話しがまとまったらしい。その報告であった。

古米60kgと新米300kgを玄米で納める事になったという。新米300kgとは予期せぬ嬉しい結果である。当初、消費者が放射能汚染に神経を使っているというので、新米は見合わせるのかなと思っていたのだ。岩手県で放射能汚染レベルを調査したところ異状値が観測されなかったことが公表されているらしい。当初の懸念も、岩手米については杞憂であった。

コメ栽培に従事していた彼のオヤジさんが倒れ、先祖伝来の田圃を見捨てる訳には行かず、仕事の合間に農業を引き継いだ。作ってはJAに納めていたのではつまらない。やはり顧客の喜ぶ顔をイメージしなければ、農業をしていても張り合いが湧かないのだと思う。電話で話した時、レストランにでも直接卸せたらと話していた。そこで、近所の知っているコメ屋さんにその話しを持ちかけたのである。

それが意外にもトントン拍子と言おうか、一度電話しただけで話がスムーズにまとまったのである。これに気をよくし、一層ヤル気がでたらしい。来月上京し、他のコメ屋さんも回ってみたいということになった。で、一緒に付き合うことを約束したのである。

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日本の農業を守るためにも、後継者の育成は重要だ。ただ、栽培法だけではなく、顧客にダイレクトに供給するノウハウも養成していく必要がある。ITやスマートフォンが利用できる時代だ。都会から遠く離れた農村も、もう片田舎とは呼べない。農家は、農村でただ作るだけの下請け作業から脱皮しなければならない。自立を促すことで、農業に張り合いが出てくるはずである。生産からマーケティング、そして販売と、農家自らオールラウンドでやっていくことで、農業は面白い仕事であることが認識される。そして若い後継者が、確実に増えていくと思う。
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