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2011年9月16日金曜日

商売のヒント

またお店が撤退していく。地元の商店街を歩いていたら、昨年オープンしたばかりのパン屋が何と閉店工事中だった。外観はベージュ色、洒落たロゴマークの店名で飾られていた。店主の思いが込められたお店ではあったが、拙者一度も利用したことがなかった。

最寄りの駅からこのお店に至るまでに、同業者が3件、そしてコンビニもある。競合がひしめき合っている。また、ここから更に200m程進むと急坂に差し掛かり、人の流れが途絶えてしまう。坂下は別の私鉄線駅の商圏になり、急坂をわざわざ登ってくる客は少ない。出店前に、この悪条件をきちんと把握しておかないとヤバイとは思っていた。

小売のような利幅の小さな商売では、大量にさばかないことには家賃や人件費でさえ賄い切れない。大型チェーン店との競合もある。何か特別なセールスポイントが無ければ、無謀な挑戦に終わってしまう。小さなお店ではあるが、敷金、礼金、造作料、年間家賃と、少なくとも1千万円近くの初期投資が必要であろう。商売は非情である。ダメなら、ヘンなプライドを捨て、深みにハマる前に早々に撤退するのが賢明である。

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21年前のバブル崩壊以降、近所の小規模商店街でも次々と新しい店ができては撤退していった。バブル期まで日の出の勢いだった不動産店舗でさえも例外ではなかった。その後普及したネットの存在も、商売の仕組みを一変させている。そんなことで、都会ではお店の経営は難しい。高い家賃を払うために汗しているようなものだ。

最近の新規出店例として、ドラグストア撤退後にすき家が入り、コンビニ撤退後に日高屋が入った。やはりと言おうか、主食系低価格レストランが根強いものがある。拙者も時々利用する。ネットが普及し欲望が満たされても、空腹だけは満たせない。ネットの死角に、商売のヒントがありそうだ。


膨大な財政赤字で未来は危うい。年金依存の生活者は、特にヤバい。拙者も商売のこと、真面目に考えるとするか・・・。

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