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2011年8月28日日曜日

都内に中間貯蔵施設を

最近、新聞はほとんど読まない。揮発性インクが拙者の鼻を刺激し不快になるからである。特にスギ花粉の舞う3-4月が最悪。だから、近頃の情報源はTV、ネット、それと図書館に置かれた月刊誌が中心である。ということで、NHKの番組に言及することが多いので悪しからず。

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昨夜は、将来のエネルギーと題する討論会、前半と後半を視聴した。拙者の嫌いな言葉であるのだが、「資源の少ない日本」との前提で、外貨を稼がなければならないと何方かごもっともらしき発言。その為にも原発の再稼働はやむなしとか。そして、電気が足りなければ、工場は海外移転するとナキが入る。産業界の毎度の駄々っ子ぶりには閉口する。時代を変えようとする気概が全く感じられない。まさに電気に侵された中毒患者である。「外国に行きたければ黙って出て行け」と一喝したくなる。

彼らは、原発の出す迷惑千万な放射性廃棄物のツケを子や孫の世代に負わせて平気のようである。討論会に出てくる前に、奥さんや子供達を集めて家族会議を開いてきてくれと言いたい。そして、その内容を公開して頂きたいものである。恐らくは産業界の立場を代弁する企業人の仮面をつけて参加しているようである。家庭では良きパパを演じていながら、未来の世代に対しては冷酷になる。フクシマの原発被災者の立場を理解することなく、何が本質的に重要かそうでないかをわきまえず、高いとか安いとか取るに足らない論争に陥り、業界の立場から放言している輩が少なく無いようだ。

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かつては無謀な戦争と思わずにアメリカに攻撃を仕掛けた我が国だが、戦争指導者も国民も戦争は遠い大陸か南洋の島々でやるもので、3年後に国土が焦土と化すとは誰も考えていなかった。原発再稼働を要求する輩はこれと同類で、自分のところには放射能汚染は及ばないと安易に考えているようだ。

辞める直前の首相が福島県知事との会談で、唐突に放射性廃棄物中間貯蔵施設の設置を県に要請したらしい。被災者感情を無視と関係者は怒り心頭であるのは当然である。東電の電気を一番消費している東京にこの処分場を設置するのが一番理にかなっているはずなのに・・・。都民が承認し応分のリスクを負う覚悟が無い限り、原発再稼働を議論すべきではない。この前提で討論すれば、昨夜の議論の内容も随分違った筈である。

都内には処分場の適地が無い?国会議事堂前の地下鉄駅構内はどうか。あそこは結構深いので、廃線にして中間貯蔵施設にするのがベストな選択と思うのだが。常に危機意識を共有するためにも、長期保管の必要な危険物は遠隔地ではなく、権力のお膝元に置くのが宜しい。

臭い物に蓋する原発政策は、いい加減辞めようではないか。

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