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2016年3月26日土曜日

スマートメーター - 人間の安全感覚を無視した設計…!?


お昼頃、チャイムが鳴ったので出てみると、某大手電力会社の技術者であって。玄関扉の上方に設置された電力計器をスマートメーターに取り替えたいので、作業中にブレーカーを落として一時的に停電にしなければならないとのこと。ちょうど調理中だったので、2-30分後に取り換え作業を行ってもらうことにする。

電力スマート化の波がやっと押し寄せてきたかと楽しみにしていた。
ところがである、取り換え工事が済み、器機の説明を聞いていて、腑に落ちないことがあった。通電中はランプが点灯するらしいが、それが全く見えないのである。イスに乗ってメーターに近づいてみてやっと確認できるくらいであった。いやそれ以上に問題なのは、現在どれだけ電流が流れているか全くチェクできないことである。小さなデジタル数値は、使用電力値らしく、kWh表示で、最小桁は0.1kWhとのこと。それ以外のデータは表示されない。

これまで外出の際には、電力計の円盤の回転速度をチェックし、電気の消し忘れがないか必ず確認していた。通常、冷蔵庫だけは通電させておくが、回転速度をみれば他にスイッチの消し忘れがないかおおよそ見当がついた。その時は部屋に戻り、再チェック。電気カーペットやトイレの照明を消し忘れていたことが多かった。

このように、感覚的に安全チェクの確認を日常生活の中で板についていたのである。ところが、設置したスマートメーターは、この人間の感覚を全く無視した設計になっていたのである。せめて、今流れている電流量を表示するメーターは、安全上絶対に必要と思うのだが…。

これでは、電気ストーブ、電気コタツ、アイロン等の出荷原因となる電気器具の切り忘れがチェックできない。私の住む区では、数千件ほどしか切り替えられていないらしいが、いずれ全戸に設置されるという。一体何万戸になるのか。これでは、言わば火災をばら撒くことになりはしないか…と気がかりである。

(パソコンやスマホで、外出先から、リアルタイムの電流値をチェックできるのだろうか…。)





人間の本来持つ安全感性を無視した装置が、技術者の説明では、きちんと審査を受けて合格しているというのにも驚く。審査にあたった者は、きっと生活感の無い奴らなのかも知れない。(スマホ等使えない独居老人も多いのだから…。)

そういえば、裁判所でも時々おかしな判決を下すことがある。この前も、認知症の84歳のご老人が、自ら窓をこじ開け外に出ようとして落下し死亡した事件で、裁判所は施設側に2千万円近くもの大金を遺族に支払えと命じている…。これだけの大金を、むしろ施設側に安全対策に使えと命ずるなら分からなくもないが、何故遺族側に支払わなければならなのか。とすれば、亡くなられたご老人は、相当の年金を受給されていたのかも知れない…。


これとは関係ないが、20年前の神戸の震災で、火災で多くの方が犠牲になられたという。あれから20年、NHKが検証・調査した結果、不明とされていた出火原因が、地震で一度停電した電気を、通電再開したことで、ストーブ等にスイッチが入ったことによるものらしい。良かれと思ってやったことが、実はとんでもない二次災害をもたらしていたのである。

スマートメーターへの切り替えも、同じ轍を踏むことのないようにと、投稿する次第である。


(同様の記事が投稿されていた…)

http://blog.livedoor.jp/akabouonishi1995/archives/52318513.html

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我がジャパン国、いつの頃からか、技術立国から、爆買頼りの観光立国、日銀頼りの金融立国になられたようである…。

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