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2016年3月29日火曜日

スマートメーターの問題点 (続き…)


週末冷静に考えてみた。確かに、ネットで外出先から電気の使用状況をチェックできるのは便利だ。が、如何せんスマホやパソコンに無知な高齢者の一人暮らしは多い。このまま今の仕様のスマートメーターが全国に普及しては、やはり防災上危ういという認識は変わらなかった。

そこでオオカミ少年になることを覚悟の上で、地元の消防署に電話をしてみた。

やはりと言おうか、いかにもお役所仕事。「電力会社の製品なのだから、そちらに問い合わせてみては」と最初トンチンカンな回答だった。そこで、危険な例を幾つか上げて説明してみたので、少しはわかってくれたようだ。といっても、これを上の方に深刻な問題として回してくれるかは疑問である。電話に出た担当者も、やはり未だスマートメーターは家に取り付けられていないという。そんなことで、江戸時代の人に自動車の説明をするようなもどかしさを感じた。

夕方やはり気になり、最後の切り札?…と思い、NHKにも電話してみた。最初、同様の対応であったが、いろいろ話していくうちに少しは理解してもらえたようである。それ以上説明しても繰り返しになってしまうので、いい加減のところで電話を切った。

ニュース等できちんと報道してくれるだろうか…。


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想像だが、スマートメーターおよび管理システムは、欧州製のものをそのまま転用しているのではないだろうか。だから、日本の住宅事情(電気コタツ、電気ストーブ等の暖房器具の普及)、都市事情(クルマも通れない路地に木造住宅が密集)、さらには日本人特有?の外出時防災チェックルーチン(電力計の回転盤をチェックし、電気器具類の消し忘れがないかを最終確認)などを全く考慮した設計になっていない。今後、スマホも使えぬ団塊世代の独居老人世帯が増加してくるというのに…。

当方は、管理人不在の言わば自主管理のマンション暮らしである。部屋の半数は賃貸に出されており、入れ代わり立ち代わり賃借人が変わるので、誰が住んでいるのか全くわからないことがある。それでも、電力計の回転盤を見れば、空き室なのか誰か住んでいるのかが判別できた。また、年配の一人暮らしの部屋のメーターが結構な勢いで回っているのに、電気が点いていなかったり、その人を近頃全く見かけることがなければ、あるいは孤独死!?…と、警察に通報できたのに、これからはそれさえ出来ないのである。

今日の外出時には、仕方がないので、冷蔵庫の接続されていない系統のブレーカーだけは切って出た。この系統には、パソコン、プリンター、電話、モデム類、TV、ホットカーペット等が接続されているので、帰宅後復旧させるのがちょっと厄介だ。

今までちょっとした外出の時にでも必ず行っていた、簡単で確実な防災ルーチン(電力計の回転盤チェック)が出来なくなるのは本当に困ったことである…。

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