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2016年3月24日木曜日

「多様性」の脅威…

ベルギーで同時テロが発生した。この前はパリでもあった。

15年前の9.11同時多発テロ以降の世界情勢を鑑み、またEUにおける積極的な移民政策や人の自由な移動を考えると、当然起こり得ることであろうとは内心思っていた。悲しいことではあるが、やはりというしかない…。

我が国も、景気が上向き人手不足が生じると、産業界からの要請だろうか、外国人労働者を安易に受け入れてきた時代があった。一方、不況になると彼らを直ちに解雇することも平気である。最近またぞろ、少子化の影響をやたらと強調し、外国人労働者を受け入れようという意見が聞こえてくる。そして何かというと、多様性という。

「多様性」、一見美しい言葉に聞こえるが、果たしてその現実は…。以前、多様性のライフスタイルとか言って、派遣労働者を増やす政策をとられたが、その結果どうなったか。非正規雇用が当たり前になり、企業にとっては人件費を抑制でき、景気変動に応じた雇用調整弁にもなり、誠に好都合な制度になってしまった。「多様性」と聞いて、最近は反吐が出る。

思うのだが、「多様性」と「混沌」は紙一重と言わざるを得ない。天才と気違いは云々…と同じである。安易に「多様性」と言うのは、無責任である。「多様性」を進めた結果生じる悪夢に対して、誰も責任はとらない。明日は野となれ山となれである。

戦後、EUは人手不足とかで外国人労働者を長年受け入れてきたらしい。私は欧州には殆ど行ったことがないので現状は知らない。随分昔、外国に初めて行った時に、ロンドンのヒースロー空港でインド人女性の掃除婦を見かけ、移民政策の一端を肌で感じたものである。 当時、日本国内では外国人労働者を見かけることはなかったせいで、それにはちょっと驚いた。あれから40年、彼の地では移民系住民の人口が膨れ上がり、一大勢力になっていることはうなずける。

宗教・文化の全く異なる海外から、多くの低賃金労働者を安易に受け入れたらどうなるか。いずれ、今欧州で起きている悲劇が、ジャパンでも起きないがはずがない。現在は自爆テロが主流だが、これからはIT技術や最新テクノロジーを応用した、本格的なテロ攻撃だって現実的だ。特に、ドローンは脅威だ。当然、原発は格好のターゲットか…。いずれリニア中央新幹線が走るようになった時、更に脅威だ。50kmはあろう南アルプス山塊のトンネルで、ドローンが真正面から衝突してきたら…。

それを思うにつけ、原発の再稼働とか、電気を大量に消費するリニア新幹線の着工とか、非常にネガティブに感じざるを得ないのが正直なところである。

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昨年、図書館にあった新潮45(8月号)の論文、古市憲寿氏の「もう誰も戦争を知らない」の内容に激しく同感。忘れないようにとノートしておいた。これを紹介しておく。


「あの戦争と平和構築を安易に結びつける議論が非常に危険だと思っている。…[中略] …現在世界で起こっている戦争は、70年前に終わったあの戦争とはまるで別物だからだ。」


「…それよりもドローンが繁華街に爆弾を落としたり、原発や送電線を破壊するといったテロの方が、…[中略]…警戒しなくてはならない「戦争」だ。」


そして、こんなことも述べている…。

「戦争を知らないのは若者ではない。むしろ「老人」だ。」


未来の戦争に無知な「老人」が、移民政策、原発再稼働、リニア中央新幹線などを推進している…と拙者は理解したのだが…。

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夏は涼しく、冬雪も積もらず、本州では大陸から一番離れたところにあるケセン沿岸が、近い将来、平和に暮らすには格好の地のように思われる。

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