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2016年4月4日月曜日

スマートメーター(続き4)…アナログ機能の必要性


最新のデジタル器機であっても、使い勝手によってはアナログ機能を残しておくことは絶対に必要である。

デジタルからアナログへの逆転現象例…。

1980年代、腕時計は殆どがデジタルウォチに代わったことがある。当時、ある試験を受けたことがある。アナログ時計なら残り時間があと何分と感覚で把握できたが、その時はデジタルウォチを使用していたので、残り時間を瞬時に暗算しなければならず、スピードが要求される試験というのに、余計な負担を強いられたことがある。デジタルは意外と不便…ということをその時体感した。
その後、マーケットもその不便さに気付いたようで、徐々に元のアナログな針付きのものに戻り、今ではデジタルウォチはあまり見かけない。

メーカーが売り出す前に、きちんと対応した例がある。携帯カメラやデジカメである。シャッター音が設けられ、盗撮しにくいようになっていた。デジタル器機なので、本来メカ的な音は発生しない。だが、この機能がなければ、日本は危うく盗撮天国(いや既にそうなっているか…)になるところであった…。


さて、問題のスマートメーター…。

電力会社から詳細説明が無いので、このメーターについてネットで調べてみた。「30分単位の使用量」とある。


メーターの最小桁が0.1kWh表示とすると、0.1→0.2に切り換わるのに、消費電力0.2kWhの電気器具を30分間使用してやっと反応する。

電気コタツ(弱運転時の消費電力0.08kWh、強運転時の消費電力0.2kWh)を例に考えてみた。

30分間の消費電力はその半分。即ち、強の連続運転時(0.1kWh/30分)で、やっとデジタル表示の最小桁が、0.1から0.2に切り替わる。これでは感度が悪すぎる!! 今までの回転盤なら、小型冷蔵庫の微弱な通電レベルを感知でき、更には40W程度の電球(0.02kWh/30分)の消し忘れも、確実にチェックできた。まだ実際に運用していないので杞憂であればよいのだが、スマートメーターは、外出時の切り忘れチェックに使えないと見て間違いない。

これまで何人かに訪ねて判明した事は、回転盤を見て切り忘れをチェックする者は希なようである。が、ゼロではない。今後スマホと無縁の高齢者世帯が激増する。とすると、彼らには簡単・確実に電気の切り忘れを最終チェック(二次チェック)する手段が無くなってしまう。また、家で独り倒れていても、誰にも気付かれない…。

今の仕様のスマートメーターがこのまま普及したのでは、消し忘れによる火災や孤独死が統計的に増えていくだろう。未来は益々ヤバイ…。

結論になるが、電気の切り忘れがないか外出前の最終チェック用として、あるいはまた、「見知らぬお隣さん同士の唯一残された無言のコミュニケーション・ツール」として、従来の回転盤なりアナログメーターは、日常生活の安全対策上絶対に無くしてはならないアイテムと確信している。

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あれから新聞社にも電話してみた…。はたして適切に報道してくれるだろうか。

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