(木質)バイオマス発電は、総発電量の点では程々らしいが、多くの副次効果が期待できる。特に、森林資源の再生である。そして産業の少ない中山間地域の雇用を生み出すことも期待できる。森林は人類の宝である。乱伐することなくきちんと管理することで、森林資源は枯渇することがない。燃えカスは肥料にもなる。自然との循環にマッチした発電法である。それなのに無視されるのは納得できない。
等々思いつつ他の記事に目を移すと、同じ紙面に「群馬のバイオマス発電所始動」のニュースを発見。「木質チップ、3番目の出力」の見出しで、オリックスが約96%と殆ど出資した発電所である。木質チップ年間使用量約13万トン、出力1万3600kW。太陽光や風力の自然エネルギーとは異なり、安定した発電が可能である。スマートグリッドで消費電力をリアルタイムで管理し、ピーク電力を抑えるようにすれば、これだけの出力でも近在の町や村落の電力は十分賄えると思うのだが。
新旧交代のパラダイムシフトが起きている時、守旧派が立ちはだかるのは歴史の常である。電力会社による市場独占は、技術革新の普及を阻害している。オリックス等、異業種からの参入は面白い。
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