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「死の町」発言が不当かどうかは、実際行って見た者でなければ判断の仕様がない。批判している連中は、実際現地を見ているのだろうか。そうとは思えない。客観的に判断するなら、「死の町」発言は至極妥当のように思える。今週の週刊朝日に掲載された福島第一原発の写真と記事を見る限り、状況はあれから何も変わっていない。豚や牛などの家畜は野垂れ死にしている。津波による瓦礫も放射能汚染で片付けられていない。とすると、これを「死の町でない」とする方がウソである。ウソも方便かもしれない。現状を直視する限り、期待しても裏切られるだけと思うと、避難住民にとり、ウソ発言の方がより迷惑千万である。
黙りを決めた原発推進当局の経産相。そこの大臣自ら「死の町」発言をしたことはむしろ画期的なことではないか。なぜなら、経産相が福島を「死の町」にした張本人だからである。大臣のこの発言は、非を率直に認めたということになる。
至極妥当な発言をした大臣が辞任に追い込まれた。恐らくは、原発推進派の経産相官僚やそれを支援するマスコミの陰謀にやられたと思って間違いない。
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「直言10月号」に、当局の陰謀?とも思える策略で辞任に追い込まれた、元福島県知事S氏のインタビュー記事が掲載されている。そこで、原子力行政を強引に推し進めてきた経産相の無責任体質ぶりを指摘しているのだ。
詳細はこの月刊誌に譲るとして、東電の影に隠れ、経産相の責任者は福島の被災地を訪れることもなければ、県民への謝罪も述べていないらしい。原発の再稼働を目論んでいる最中に、突如「脱原発・自然エネルギーへの転換」を宣言した元首相の辞める・辞めない問題も、彼らが暗躍しているらしいのである。経産相大臣の「死の町」発言は、むしろマトモと言える。だから、彼も原発推進派にとり邪魔な存在であり、消されてしまった。と、そんな裏ストーリーが見えてくる。
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