今回の帰省では、中央線の朝の通勤ラッシュを回避し、東京駅まで自転車で行くことにした。甲州街道を新宿に向かい、途中で西参道に右折、小田急線を越えた所で左折。千駄ヶ谷駅前を通過し、国立競技場を右に見て絵画館前の銀杏並木を通り、青山通りに抜ける。ここまでは平坦な道を選択してきたのであるが、赤坂からは直進し急な坂道を登る。国会議事堂と建設中の豪華な議員会館群の間を通過する。多額の予算をつぎ込んでの大プロジェクトであろうか。巨額の債務や震災でよくやってくれる、とその無神経さに正直呆れる。一度走り出したら破滅するまで止まらない見本である。いっそフクシマの故郷を追われた避難民に解放すべきではないかと思いつつ、警備が煩そうなので撮影を控え東京駅に向かう。
新宿から東京までは、通勤電車なら15分、自転車では50分程要した。結局、新宿から乗った場合に比べ、30-40分のタイムロスが生じたようである。新幹線の時間にゆとりがない時には、この差は致命的である。新宿駅は、南口を甲州街道が通過しているので自転車でのアクセスには便利である。だが、雑踏の駅前路上での自転車折り畳み・収納作業、切符購入時の長蛇の列、ホームまでの長い移動距離、そして時間帯によっては通勤ラッシュと、輪行上利用効率の面では閉口する巨大な駅舎でもある。
一昨日上京し、東京駅で中央線快速電車に乗り新宿に向かっている時に、四ツ谷駅で降りてみるのはどうであろうかとふと思い浮かんだ。駅はそれ程大きくはなく、ホームからの移動距離もすくない。新宿までの道は南口駅前陸橋以外平坦で、しかもほぼ一直線である。一度トライしてみる価値はあると思い、武蔵野台地のハズレに位置する高台のこの駅で、自転車バッグを抱え降りることにした。
予想通り、乗降客は少なく移動距離も短い。改札を出て北口方向に左折するとAtreのビルがあり、閉店していて人の往来はまばらである。そして明るい作業スペースがすぐに見つかった。人に追い立てられることもなく、明るい環境で自転車のセッティングができるのは有難い。前篭を取り付け、重い荷物はこの中に積み替え、背負う負荷はできるだけ小さくする。この作業は10分程度で済んだ。
夜でも明るく人通りが少ない
新宿駅南口を目指し、甲州街道を進む。新宿御苑沿いの道を進み、山手線を跨ぐ陸橋を登り20分程度で到着。四谷・新宿間の電車の所要時間を5分とすれば、15分のタイムロスである。だが、駅舎の利用のしやすさ、自転車セッティングの環境を考えれば、四ツ谷駅は今後も利用できそうである。
後はいつもの通り、見慣れた甲州街道のビル街に沿って更に20分程汗する。
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