そんなことを夢想しつつ、午後私用で青山に出かけた。ファッション地区の裏路地に宅配の自転力車が停めてあったので、シャッターを押す。補助動力機構付き自転車とリヤカーのマッチングしたどこかレトロなこの乗り物、小回りがきいて燃費も良く騒音は出さずと、狭い路地と起伏の多い街には最良の配達車である。
青山で見かけた自転力車
一方、残暑厳しい折り、狭い道を排気ガスを吐き出しながら通行人を押しのけて進む車の多さには閉口する。地球温暖化対策としてのCO2削減はどうなっているものか。震災や原発問題で、この国際公約はスッポリ頭から抜け落ちてしまっているようだ。そんなことをブツブツ思いながら、西日を背に受けて帰宅した。
出かける前に読んだ発電素子の記事を思い出し、自転車に乗っている時のワット数を検索し調べてみた。そこで見つけたのが「自転車探検隊!」サイトである。(今後も何かと参考になりそうなのでリンクを設定。)このサイトによれば、自転車に乗り長時間連続して出せる動力が100Wらしい。ということは、これと同レベルの電気エネルギーを得るには100μWの発電素子が100万個必要になる。これでは、自転車より遥かに大きくなり、残念ながら補助動力源としては搭載できないようである。
---
このサイトにはCO2排出の乗り物比較表もあったので、排出量の少ない順に記しておく。
自転車(0)/電車(19)/バス(53)/バイク(93)/航空機(111)/乗用車(175)
但し、()内数値の単位:g-CO2/人・km
自転車ゼロに対し乗用車は最悪。自転車の優位性は圧倒的である。CO2削減を前提とすれば、これからの陸上の乗り物は自転車、電車、バスに決まりだ。だが現状、都会では自転車は邪魔者扱いである。CO2削減と省エネを目指すなら、早く都内全域をカバーする自転車専用道を設けよと言いたくなる。クールビズもいいが、自転車通勤をもっと推奨すべきではないか。
CO2削減と省エネの一大キャンペーンとして、人気タレントAKB48にお願いし、都内の移動に率先して自転車を利用して頂くのはどうであろうか。自転車の利用に弾みがつくと思うのだが。女の子の乗った48台の自転車が青山通りを一斉に動き出すと、その追っかけも同様に自転車で追いかける。これにマスコミのカメラも追随する。街の大通りが自転車で埋め尽くされる。さぞ壮観であろう・・・。
0 件のコメント:
コメントを投稿