この喫茶はいつ来ても空席があり、ゆったりできる。しかも東京駅から至近距離にあり、首都圏各地に散らばっている同級生達が集まるのに何かと便利で、都心の穴場と言える。
7月に帰省し、拙者のアルバムから採取してきた幼少時から中3までの写真プリントファイルを皆に回覧する。写真の少なかった時代であり、幼い頃の自分ないしは兄弟を思わず発見した同級生からは、喜んで頂けたようだ。
ある女性の参加者が、同様に20枚程古い写真を剥きだしのまま持参してきた。記念写真以外は、当方としては知らないものばかり。その中で、一枚の写真が特に目を引いた。写真の背景には、昔の小学校の校舎、グラウンド周辺の樹木、裏山の松林、麓の畑が写っているのだ。今日見る同じ風景と、だいぶ様相が違っている。50年の時の変化が、景観にもハッキリと現れているのだ。
小学校裏の五本松の山、今は鬱蒼とした松林で覆われているが、当時は高さ2-3m程度の幼木ばかりで、一部はすすきの生えた斜面が見えたものである。戦時中、松の切り株から松根油を採取する目的で、松林が相当伐採されたと聞いている。山頂の五本の大木の松以外は、殆ど伐採されたのではなかろうか。戦後、特に植林した訳ではないだろうが、小学生時分の頃には幼木として自生しており、今では成長して大木になっている。自然の逞しさを感ずる。
この注目の写真を掲載したいのだが、本人の許可を得てからにしよう。来週帰省するので、同じスポットから写真を撮ってくることにする。一緒に並べて公開すれば、違いが良く分かる。本日は、アングルは若干異なるが、数年前の写真を掲載しておく。
仮設住宅などに移った仲間も少なくない。故郷を遠く離れ、やはり沿岸の町で、誰に知られることも無く被災している者もいるかも知れない。来月で震災より半年。そこでDMにて、復活アルバム制作の案内を兼ね、住所確認を行うことにする。
DMアンケートの回収が済む頃を目処に、同じ場所で再会することにし、散会となる。
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